雲海に映える天空の城 竹田城跡を望む立雲峡の展望台と道中をご紹介

カブトムシを右に曲がって数分ゆるやかな登り道を進むと、アスファルトで整備された駐車場に着く。

雲海に浮かぶ竹田城跡

この日は、駐車場もうっすら霧がかかっていた。
駐車場の入口から、奥の公園内の入口はかすかに見える程度。
車を止めて、奥に進み、整備協力費をチャリンと納めて公園内に進んでいく。
ここからは、土の地面を登っていく。

今回は、天空の城 竹田城跡を望む
立雲峡の各展望台まで道中はどんな感じ?
をご紹介します。

立雲峡

霧がかり雲にかこまれる姿から、天空の城、日本のマチュピチュと呼ばれる。

竹田城跡を眺めるのに絶好のポジションにある立雲峡は、朝来山(あさごやま)の中腹付近にある。

昭和の初めごろ有志により、景観の優れたこの場所を開拓され、現在に至る。

雲海に浮かぶように、竹田城を見下ろすことができる立雲峡は、但馬吉野と称されるほどの桜の名所でもあり、春には桜の花見客で賑わう。

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必須の気象条件

霧が晴れない竹田城

立雲峡から天空の城を楽しむには、いくつかの気象条件が重なり満たされたときに、楽しむことができる。

前日、よく冷え込み、翌日がよく晴れ寒暖差が10度以上あること。
と、風が少ないこと。

季節は、10月か11月の秋のころに、その条件を満たすことが多い。
早朝4時ごろ。

懐中電灯は、各自で持参しよう。

第三展望台

駐車場から丸太を打ち付けた階段と、土の坂を上っていく。
自然公園といったところ。

足元に不安がある人は少し抵抗があるかもしれないが、数分進むと整備された第三展望台がある。

案内所から5分とかからずにつく。
第三展望台から駐車場が見える距離にある。

 

駐車場から見上げればギリギリ見えないところにあるが、第三展望台から見下ろせばすぐ近くだと思える距離。
入口の看板横に杖が置いてあるので、不安がある方はお持ちになると良いでしょう。

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立雲峡の魅力

濃霧で…

さてさて、この日は、車を出た時からすでに霧がかっていた。
これはもしやと思いながら進んでいくと、やはり濃霧。

霧しか見えず、竹田城がどこにあるのか全く分からないほど。
そう思っていた時に、下山される方々に話を伺うと、

「今日は霧が濃すぎて竹田城跡が見えない」

という。

「少し時間をずらすと霧が晴れてくるかもしれないよ。」
声をかけられると希望を持つ。

「もう少し上がれば展望所もあるよ。」
となれば、少しずつ進んでみる。

霧はまだ滞留していた。
風の流れで、少しずつ晴れ間も見えてくる。

第三展望台からは、竹田城との間にある木々があり、目線も平行に近いのでもうすこし高いところから眺めたい。

霧も濃く、竹田城を眺められるところはないか。
足を進めては竹田城を探し。
と、ながめながら登っていく。

展望台以外にも見どころとなる所は随所にあり、東屋が建てられてあるのでゆったり腰を据えて眺めてみたり、あえて木々の隙間から眺めてみるのも楽しいもの。

チラホラと同じように眺めている方々も見える。
少しずつ、登っていっていく。

愛宕神社は工事中

途中、愛宕神社の鳥居を通り過ぎる。現在工事中らしい。

岩には苔がビッシリと

竹田城を望みに来たものの、立雲峡にも魅力がたくさんある。
山側に目を向けると、岩肌や木々にもコケがビッシリ茂っている。
道沿いにはたくさんの桜が植えられていて、春(3月中旬ごろ)には但馬吉野と呼ばれるほど、たくさんの桜が咲き花をつけるらしい。

大理石で整備され、機械装置が配置されている建物の中にいるよりも、マルタで整地された山道は、グッと自然を感じられ、肌で感じられるなにかで、リラックスされる。

第二展望台

第二展望台
あれ?と思ううちに、第二展望台に到着。
駐車場から第三展望台までの距離よりは登った。

思ったほどの距離でも勾配でもない。
展望台からの眺めはというと。

濃厚な霧がまだ竹田城跡を包んでいる。
なかなか晴れない。
気象条件さえよければ、このアングルでも充分だと思う。

せっかくなので、もう少し登ればきっときれいに見えるのかな、と前向きな思いを込め登り始める。

第一展望台

第一展望台

第一展望台に着くには試練があった。

ここは乗り越えるべき最後の試練。
急に急勾配がある所に出る。
正しくは、ようやく急こう配のところまでたどり着いた。

画像ではなかなかわからないと思うが、なかなかの勾配。
マルタ階段の間隔が短いのが、そのしるしとなるだろうか。

ここを登り切ると第一展望台。
頑張りどころ!

念願の竹田城跡が一番きれいに望めるところ。
濃霧よ晴れろ!

第一展望台に着いた。
ようやくたどり着けた絶景。

3段ほどの平坦な場所が整備されていてなかなか広い。
三脚を立てて一眼レフカメラ越しで覗く人、携帯電話で撮影する人、まなこに焼き付ける人、それぞれに眼前に佇む竹田城跡を楽しんでいる。

雲海の動きで竹田城跡の表情が変わる景色がおもしろい。

未整地展望所

第一展望台の横を見上げると、まだ先に進める道があることに気付く。
さらに展望台があるのか?
と思い登っていくが展望台として整地されている場所はなかった。

結局先には、池や岩があったが、その先は反対側に下る道のようなので、雲海に浮かぶ竹田城跡を見るべく、第一展望台に戻ることにした。

おおなる池

前を向いて登っている時は気が付かなかったが、下りの際第一展望台から少し登ったところの、見晴らしがすこぶるよかった。

霧も少し晴れてきて、竹田城跡がふんわり現れてきた。

なかなかの眺望。
雲海を作る霧は、竹田城のまわりをゆっくり動いている。
さざなみよりもゆっくりと静かに動く。
一定方向のみに動くわけでもなく、右に左に不規則に。
その隙間から竹田城が顔を見せる。

展望台にはなっていないので、足元がしっかりした平坦な場所ではないが、雲海に包まれた竹田城を存分に楽しめた。

アクセスマップ

ゆうてえやあ

立雲峡に来られた際に楽しめるスポット情報です。

道の駅 フレッシュあさご(播但連絡道路)

とてもキレイで広く、お土産物やオモチャもあります。

お勧めは、
小型冷蔵庫に透明パックで販売されている大福。
レジ左前、外出口付近にあります。
もし残っていればぜひ、オススメしておきます。

実はこの日
道の駅フレッシュあさごのレジの方にお勧めてもらい
たまたま立雲峡を訪れました。
レジ前は全面ガラスになっていて
山側の景色を望むことができます。係りの方に観光のおすすめを伺うと
「今日はまだいけるんじゃないか」
ということで立雲峡に向かいました。

ちなみに季節は冬の2月のことでした。
立雲峡の駐車場に着いた時間が午前9時過ぎ。

たっぷり楽しんで駐車場に戻ってきた時間が午前11時過ぎ。
お昼前でもまだ竹田城は霧がかっていて、天空の城を演出していました。

早朝の雲海ならば、きっともっと濃い霧に囲まれる
竹田城を望むことができたんだろうなと。

次回の楽しみができました。

和田山城下町

竹田城に入城するには和田山町に行きましょう。
城下町として食事や観光拠点とすることができます。
春から秋にかけて入城することができます。
冬季は入城不可期間があります。
(12月中旬ごろから3月中旬ごろまで)

 

ぜひよい旅を。

 

 

2021年9月に第一展望所より上にテラスが新設されました
新しい記事がありますので、ぜひご覧になってください

但馬吉野とも称される桜の立雲峡 新設テラス 光の道天望所が完成

 

 

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