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栂尾山 高山寺
明恵上人(みょうえしょうにん)
遭遇した運命と努力で才覚を表し
後鳥羽上皇より栂尾を下賜され高山寺を開山
東大寺の華厳経より
「日出でて先ず高山を照らす」という句より
寺号に命名される
禅の師である、栄西禅師より
宋より持ち帰られたお茶の種を譲り受け広める
とても数行で表すことはできない、高僧です。
鳥獣人物戯画のふしぎ
鳥獣戯画という「人物」が抜けた言葉は
耳にされたことがあるのではないですか。
これらの戯画は、襖絵ではなく巻物で全四巻(甲乙丙丁)あります。
巻物ごとにテーマが分かれています。
作者や描かれた年代は不詳とされていますが、平安時代後期から鎌倉時代と伝えられています。
動物たちが二足歩行している様子。
加えて、カエル・ウサギ・サルなど、たくさんの動物が、追いかけごっごをしていたりします。
本来大きさが異なる動物を、それぞれ同じ大きさで表現されています。
いまでは違和感がありませんが、動物の擬人化が約1000年前に表現されています。
当時の方々にも、ふしぎには思われず、受け入れられたのでしょうか?
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このような絵のことを「をこ絵」と言うそうです。
平安の時代にこのような発想で描いたものがあり、残されているという事が素晴らしいと思います。
その巻物が高山寺に伝えられた。
明恵上人の人徳ですね。
全四巻を縮小されたものが、ショーケースに展示されあり、鑑賞することができます。
最初から最後までのすべてというわけではなく、一部分ずつ。
いつも同じところが公開されているわけではない様子。
足しげく通わねば。
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鳥獣戯画ではなく、鳥獣人物戯画と言われるゆえんは、鳥獣だけの戯画ではなく、人物の戯画も描かれているからです。
人物の描写も面白く描かれています。
栂尾山 高山寺(とがのおさん こうさんじ)
国宝 石水院(せきすいいん)
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善財童子像(運慶の子 湛慶 作とされる)
中央に置かれ
後方に石水院と書かれた額(富岡鉄斎書)がかけられています。
どの方向から見ても、すごく落ち着く感じがします。
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とまらず、スタスタと歩けば、5分もかからずひとまわりできる。
ちいさな建物ですが、ギュッと詰まっています。
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その中に、鳥獣人物戯画の巻物が展示されています。
急がず、のんびりと、じっくり見ることができます。
紅葉の頃であれば、善財童子像や境内のいたることろは、絶景に見とれることができます。
ご住職からお話を伺うことも出来ます。
時間は決まっておらず、いつのころにか、どこかで始まっています。
耳を澄ませて伺うのもいいですね。
疑問に思うことがあれば伺うのもいいでしょう。
現地の方との会話も、旅の醍醐味です。
縁側に腰を掛け
心を澄ませて風景を楽しむのもいいですよね。
高山寺のおみやげ
高山寺と記された
鳥獣人物戯画のお土産の種類は思いのほか少ない。
通販や他店とのコラボアイテムお方が多い。
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入口スグのことろに、いくつか並べられてあります。
拝観の最後
どれをいただいて帰ろうか、と悩む楽しみがある空間です。
まずは、大判サイズの葉書があったので、こちらをいただき町の郵便局で投函しました。
高山寺土産として気になったのが、缶バッチ。
鳥獣戯画のシリーズが人気のようで、どのアイテムにもデザインされています。
カエルにウサギ、サル・・おや?フクロウがいてる。。。
もう一度戻って甲巻を見返しましたが、フクロウを描かれたトコロは見られませんでした。
住職に伺うと
公開されていない巻末部分に描かれているということ。
それならばと
これは話の思い出にも、いただいておこうとチョイス。
迷われた場合は、ご朱印帳などいかがでしょうか。
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表裏の表紙にゆかいな戯画が描かれています。
日本最古之茶園
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門を出て少し上がった左手に石碑があります。
奥の竹垣の中には茶畑があります。
眠気を覚ます効果があるという事で広まり、栂尾のお茶を本茶と呼ばれ、その他の地方で作られたお茶は非茶と言っていたそうです。
宇治や他の地にお茶が広まったのはその後の話だそう。
ここが本茶。
日本最古の茶園。
高山寺 金堂
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ゆるやかに、道を登っていきます。
途中、右手に御廟が見え、左手奥には金堂が見えます。
紅葉の頃には、レッドカーペットが敷かれ、冠雪の頃には、ホワイトカーペットが敷かれているのも見てみたいですね。
春から夏にかけてのこの時期には、緑に茂った森林がとてもきれいです。
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金堂前からの景色。
背の高い山がすぐ前にあるのですが、透き通る景色です。
錦水亭支店
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木漏れ日が射すあずまやの横を通り、高山寺裏参道から下山するとスグに、バス停と駐車場があります。
道路向かいの川沿いに、お食事処があります。
なかなかの雰囲気があるお店で、お店のお母さんに声をかけていただき伺いました。
お昼を少し回った時間だったことと、コロナ禍の影響で貸し切りを楽しむことができました。
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いただいたのは、茶そばとてんぷらのセット。
茶蕎麦はほんのり香りがして、てんぷらはサクサクでおいしかった。
料理に加え、景色も良い。
伺ったのは6月下旬
夜には蛍が楽しめるという事です。
ここ数日も店舗近くに蛍が舞っているという。
コロナの影響でホタル観賞を諦めていたので、夜に再び伺うことにしました。
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予定外のホタル観賞
なんの用意もしなかったので、携帯電話の夜景モードでの一枚。
20時頃には20~30匹ほどのホタルが舞っていました。
秋は紅葉に
冬は冠雪に
夏はホタルで楽しめそうですね。
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