大阪市北区にある大阪天満宮。
参道にある天神橋筋商店街は、アーケードがある商店街として日本一長く2.6kmあります
大阪では、天神さんと親しみを込めて呼ばれています。
大阪天満宮 天神祭
令和2年の天神祭り
令和2年はコロナ禍対策で、花火も祭も中止。
となるところですが、境内では神事が厳粛に執り行われました。
その日その時、天満宮に参拝していましたが、スピーカーを通して聞こえる段取りを耳にするのみでした
今回、ネットを使いyoutubeでライブ配信されるという、いまの時代にマッチした方法を展開
伝統を重んじながらも、現代の手法も柔軟に取り入れる姿勢に称賛したい
ちなみに、14時から始まる1時間前までは、小雨だった天候も、開始時間にむけて強くなってきた
あらかじめYoutubeでのライブ配信はわかっていたが、現場の様子を見たかったんですよね
画像の通りの雨模様。
結局、儀式の模様はさっぱりわからず、参拝客もかなり少なかった
御迎人形
御迎人形(おむかえにんぎょう)は全部で10数体あるそうですが、この日はそのうちの3体が展示されていました
見れば見るほど見入ってしまう、とてもキレイに作られた人形です
左:八幡太郎義家(源義家)
中:羽柴秀吉(豊臣秀吉)
右:猩々(しょうじょう。能の演目に登場する想像の獣)
展示される順番などはないそうです
盆梅展でも展示されており、今年は八幡太郎義家のあしもとに、名刀天光丸が展示されていました
限定のご朱印とご朱印帳
左:天神祭(てんじんまつり)
中:船渡御(ふなとぎょ)
右:陸渡御(りくとぎょ)
ご朱印は書置きになり、持参したご朱印帳に直書きしていただくことはできません
7月中であれば授与していただくことができます
※ 上記の3枚は、枚数限定でそれぞれなくなり次第終了です
令和3年(2021年)中には、終了するでしょうとのこと
ご朱印の考え方
授与所でいただくご朱印は、お守りと同様に授与していただくものです
お金を支払い買うのではなく、お金を納めて授かっているのです
売買し私利を得て私欲を満たしたり、奉拝せず手元に置けるものではありません
自らが参拝した証明として、授与されるのです
知っているのといないのでは、ほんのわずかに差があります
食通といいながら、実はお店の領収証を集めるのが目的だった
と言うような感じでしょうか
行った証拠さえあれば、本筋(食事)はどうでもいい、なんてまさかね?
左:毎月25日に授与されるご朱印だけ鳳凰があしらわれます
右:元日にいただいたものですが、通常のご朱印です
(最近ではお正月限定のご朱印もあります)
毎月25日のみ授与されています
菅原道真公
天満宮、天神社は、菅原道真公(平安時代の貴族)を祭る神社として全国で祀られています
幼いころから才覚があり、取り立てられては功を収め、宇多天皇に認められ右大臣に出世を果たす
道真公への中傷ややっかみが絶えず、宇多上皇より醍醐天皇へ譲位されたことをキッカケに
醍醐天皇を謀ったと濡れ衣をかけられ、京から遠い大宰府の任務を命じられる
大宰府に移り2年後に亡くなる(903年)
道真公の死後、関係者に不幸が続いた
道真公の怨霊であるとし、社殿を造営され平安中期になって、一条天皇より北野天満宮を賜る
大阪の天満宮
さて、京で活躍し大宰府で最後を遂げた道真公と大阪の関わりについて
京都から大宰府への道中に旅の安全を祈願するために、立ち寄ったのが奈良時代に創建された大将軍社
大将軍社は、孝徳天皇の皇居の守護神として造営されました。
道真公没後、天神信仰が盛んになった大将軍社に7本の松が生え、霊光を放ったと伝えられ、大将軍社は天満宮の摂社とされ、天満宮社(949年)となった
天神祭
さてさて、日本の三大祭りとされる天神祭について
大阪天満宮社が創建され、951年に始まったとされています
時代時代で催行されたり、戦争や疫病、水害で度々中止になっている
それでも江戸時代には三大祭りとされるほど盛大な祭であったらしい
天満宮の奉納花火
大川で打ち上げられる花火は、川の両側沿いや
近くの建物から楽しむことができます
残念なのは、伊丹空港の航路に入っているために
尺玉のような大きな花火は打ち上げられません
また、五穀豊穣を願い打ち上げられる花火ではなく
道真公の怨霊を鎮魂する目的で上げられています
いったい道真公に、どれほどのことを、、、。
大阪天満宮までのアクセス
大阪メトロ 谷町線 南森町駅大阪駅からは大阪メトロ(地下鉄)谷町線を使うと行きやすく、
JR東西線の北新地駅までエキナカを楽しみながら移動されても便利です。
天神橋筋商店街
参拝のお帰りは、天神橋筋商店街の散策をおすすめします
商店街と言いながら、観光地ですので飲食店も特に多い
天満宮があるのは天神橋2丁目ですが、6丁目まで楽しめます
商店街の先には、天神橋4丁目にJR環状線天満駅(大阪駅まで1駅)が途中にあり
商店街の先まで歩くと、天神橋6丁目に
大阪メトロ(地下鉄)谷町線天神橋筋六丁目駅(東梅田駅まで2駅)があります
特に天神橋4丁目から6丁目は、ザ大阪を感じられるお店が続きます
オススメは、JR環状線天満駅の裏にあった天満市場跡地に展開する、ちょうちん通りです
小さな飲食店がギュっと並んでいます